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製品分野

iPSC再生医薬品分野

1. iPS細胞由来網膜色素上皮細胞(RPE細胞)

当社は、iPS細胞を分化誘導することで作製したRPE細胞を医薬品として提供することによる新しい治療法の実用化について研究開発を行っています。理化学研究所の髙橋政代氏らが中心となって考案したRPE細胞への分化誘導方法等に関する知見を基にして開発した当社独自のノウハウを用いて、効率的な培養方法の確立に成功しました。当社神戸研究所では、これらの細胞を製剤化して加齢黄斑変性の罹患者の方々に施術・投与するための治療法と安全かつ効率的な生産方法の確立にむけて研究開発を進めています。

iPSC再生医薬品分野

また2014年より、産学連携によるiPS細胞関連技術の研究開発をさらに推進するために国立大学法人大阪大学にて、細胞製造システム工学(ヘリオス)共同研究講座を開設し、共同で研究を進めています。

2. 眼科領域以外への取り組み

iPSC再生医薬品分野においては、様々な研究機関から研究結果が公表されるなど研究開発の裾野が広がっています。当社では、そうした研究結果の実用化にむけて、シーズの拡充及び関連する共同研究にも注力していく方針です。

既にこの方針に基づき、公立大学法人横浜市立大学とヒト臓器に関する共同研究を開始しており、今後、様々な臓器を形作るプラットフォーム技術として、眼科領域以外の臓器についても人体への影響や免疫拒絶の少ない治療法の開発を進めてまいります。

体性幹細胞再生医薬品分野

体性幹細胞再生医薬品は、生体のさまざまな組織にある幹細胞である「体性幹細胞」を利用して、現在有効な治療法のない疾患等に対する新たな治療法を開発することを目的とする製品です。
体性幹細胞には、神経幹細胞、間葉系幹細胞、造血幹細胞など複数の種類があり、生体のさまざまな組織に存在します。限定された種類の細胞にのみ分化するものや、複数の種類の細胞に分化するものもありますが、iPS細胞等との比較においては、分化する細胞の種類は一般に限られています。

■体性幹細胞再生医薬品分野のパイプライン(HLCM051)

HLCM051は、米国Athersys, Inc.(以下、アサシス社といいます。)が特許権・特許実施許諾権を有する幹細胞製品MultiStem®を用いた脳梗塞に対する細胞治療医薬品の国内における開発パイプラインです。

本パイプラインの対象疾患である脳梗塞は、脳の血管が詰まることにより、その先に酸素や栄養分が届かなくなり、詰まった先の神経細胞が時間の経過とともに壊死していく病気です。日本の年間発症患者数は23万人~33万人(総務省資料及びDatamonitor等を基に当社推定)、死亡者数は年間約6万4千人(厚生労働省人口動態統計)と推定され、発症した患者さんの中には死亡を免れても機能障害が残り、寝たきりや日常生活に介護が必要となる場合があることが知られています。 脳梗塞に対しては、脳の血管に詰まった血の塊を溶かす血栓溶解剤t-PAを用いた治療が行われていますが、血栓溶解剤の処方は発症後4時間半以内に限定されており、脳梗塞発症後に治療できる時間がより長い新薬の開発が待たれる疾患領域となっています。アサシス社が創製した幹細胞製品MultiStemは、静脈注射により投与され、脾臓に分布して炎症免疫細胞の活性化を抑制する事により炎症や免疫反応を抑えて神経細胞の損傷を抑制し、神経保護物質を産生して治療効果を発揮すると考えられています。 本製品は、すでにアサシス社によって欧米にて第Ⅱ相試験が行われており、脳梗塞発症後36時間以内の患者さんに対する治療法となりうる可能性が示されております。当社は、この欧米での試験結果を参考とし、第Ⅱ/Ⅲ相試験をすすめております。 本治験の情報について、米国国立医学図書館が管理するウェブサイト”ClinicalTrials.gov”に登録・公開をいたしております。(https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT02961504