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iPSC再生医薬品とは

再生医療と臓器移植

人類はこれまでも輸血や角膜移植、腎臓や心臓・肝臓などの様々な臓器の移植に取り組み、またそれに付随する様々な技術が開発されてきました。

再生医療製品とは、臓器移植に近い概念だと私たちは考えています。
「人体の悪くなった部位を交換する」という治療法は、病理の根本治療としては非常に魅力的ではありますが、同時に移植後の免疫拒絶や臓器提供の諸問題(安全性や安定性、倫理性)、費用面などにおいて、解決しなければならない多くの点があることも事実です。

こうした課題への研究は21世紀に入り免疫学の発達により大きく進展しました。そして、山中伸弥教授により2006年に発表された「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」技術により、今後飛躍的な発展が見込まれています。

iPS細胞技術の応用とiPSC再生医薬品

iPS細胞とは、人体内のさまざまな細胞に変化しうる細胞であり、いわば「細胞の原材料」ともいえる細胞です。iPS細胞は「分化誘導」という過程を経ることで、網膜や肝臓、心臓、腎臓などの様々な臓器を構成する細胞や臓器に変化していく能力(多能性)を有しています。

さらに、iPS細胞はほぼ無限に増殖することができる増殖能を持つため、より多くの細胞によって構成される臓器のような組織までもつくりだすことができるのではないかと考えられています。これが実現すれば、臓器移植における臓器のドナー(提供者)の問題なども解決できる可能性があります。

iPS細胞技術を応用して、人体組織と近似の機能を持つ細胞医薬品を製造し、人体内で機能不全を起こした組織や細胞と置き換えることで、機能回復や根本治療を行おうという試みが現在、世界的に行われており、当サイトではこの医薬品(薬機法にいう再生医療等製品)のことを「iPSC再生医薬品」と呼んでいます。

どんな臓器にでも分化可能な状態の幹細胞がiPS細胞さまざまな臓器に分化可能な状態の幹細胞がiPS細胞

iPSC再生医薬品の可能性と私たちの想い

iPSC再生医薬品は古い細胞を若返った細胞へ置き換えることで機能を回復する老化による細胞機能低下は、様々な疾患原因となる

現在は生活習慣や食生活の多様化が進み、医療分野だけにとどまらず様々な分野で技術が発展し、先進諸国を中心に大きく平均寿命が伸びました。

しかし一方で、細胞の老化が原因となって引き起こされる慢性疾患も増えてきており、残念なことに根治できる治療法が存在しないことがあるのも事実です。今現在も、世界中で多くの患者さんが慢性疾患やその他の治療の難しい病に苦しんでいます。

iPSC再生医薬品の開発・製造が進めば、人体の臓器や組織における細胞の老化が原因の疾患について、将来的に、より根本的な原因に直接作用できる治療が期待できます。

私たちはバイオ革命という科学技術の革新を元に、iPSC再生医薬品の開発・製造を世界で先駆けて取り組み、病で苦しむ患者さんに治療法を提供する、患者さんへ希望を届けることを目標としています。