株式会社ヘリオスは、2021年1月より第11期を開始いたしました。
皆さま方のあたたかいご支援、ご高配に深く御礼申し上げます。

当社は、『「生きる」を増やす。爆発的に。』というミッションを掲げ、iPS細胞をはじめとした細胞技術を用いて、まだ根治治療のない疾患に苦しむ患者さんに治療法と希望を届けることを目指しております。

iPS細胞を分化させて作製する人体組織と近似の機能を持つ治療医薬品である「iPSC再生医薬品」の開発は当社の中核事業であり、その第一号として、失明の原因の一つである加齢黄斑変性の治療法の開発を大日本住友製薬株式会社と共同で行っています。また、公立大学法人横浜市立大学との共同研究により、臓器原基の移植による治療法も研究開発を進めております。最近では、iPS 細胞技術と遺伝子編集技術を組み合わせ、他家iPS細胞由来ナチュラルキラー(NK)細胞を用いたがん免疫細胞療法製剤による治療法の研究開発を進めております。また、遺伝子編集技術を用いて、HLA型*1に関わりなく免疫拒絶*2のリスクを低減する次世代iPS細胞、ユニバーサルドナーセル(Universal Donor Cell: UDC)の作製を進めており、ヒトへの臨床応用も可能なレベル(臨床グレード)の細胞株作製にも成功しています。

さらに、米国Athersys社とのライセンス契約に基づく体性幹細胞再生医薬品HLCM051を用いたパイプラインでは、脳梗塞急性期及び急性呼吸窮迫症候群(ARDS)に対して日本国内での臨床試験を実施しております。

株式公開企業としての責任を自覚し、役員はじめ従業員一同チーム一体となって、新しい治療法の実現に向けて取り組んでまいります。
皆さまにおかれましては、今後とも、より一層のご指導・ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

代表執行役社長CEO
鍵本 忠尚

1 HLA型
HLA(Human Leukocyte Antigen=ヒト白血球型抗原)は、すべてのヒト細胞に発現しており、免疫にかかわる重要な分子です。体内では、自分のHLA型と異なるものはすべて異物と認識され、免疫反応により拒絶・攻撃されます。よって、臓器移植においてはHLA型の一致が非常に重要になります。

2 免疫拒絶
他人の細胞や臓器を移植した場合、移植された細胞・臓器(移植片)が異物として認識され、免疫細胞に攻撃・排除される反応です。