iPSC再生医薬品とは

iPS細胞(人工多能性幹細胞)とは、皮膚などの体細胞にいくつかの因子を導入することによって作り出される、様々な組織や臓器の細胞に分化する能力(多能性)と、ほぼ無限に増殖する能力(増殖能)を持った細胞です。
iPSC再生医薬品は、iPS細胞を分化誘導(細胞を特定の機能を持った細胞に人為的に変化させること)して人体と近似の機能を持つ細胞を作製し、その細胞を移植することによって、機能不全に陥った細胞等を置換して機能を回復することを目的とする製品です。

正常な細胞で、損傷した細胞を置き換える

iPSC再生医薬品分野開発パイプライン

【がん免疫分野】

  1. *1) NK細胞:ナチュラルキラー細胞

遺伝子編集技術により特定機能を強化した他家 iPS細胞由来NK(ナチュラルキラー)細胞(*1)を用いて、固形がんを対象にした次世代がん免疫細胞療法の研究・開発を推進しています。

【細胞置換】

  1. *2) Wet AMD:滲出型加齢黄斑変性
  2. *3) Dry AMD:萎縮型加齢黄斑変性

【眼科分野】

理化学研究所より独占的ライセンスを受け、iPS細胞由来の網膜色素上皮細胞をiPSC再生医薬品として移植することによる加齢黄斑変性の治療法の開発を行っています。日本国内における共同開発パートナーは大日本住友製薬株式会社です。
詳細は「加齢黄斑変性」のページ

【肝臓分野】

臓器のもとになる立体的な器官原基(臓器の芽、Organ Bud)を作り出し、移植することにより、生体内で機能的な臓器に生育させるという治療法の開発にむけて、横浜市立大学より独占的ライセンスを受け、同大学との共同研究を行っています。
詳細は「肝疾患」のページ

次世代に向けた研究活動

当社は、iPSC再生医薬品の将来の基盤技術となりうる新規技術・ノウハウをいち早く確立し、実用化を加速させるため、国内外の研究機関や企業との提携のみならず自社研究開発にも積極的に取り組んでいます。
この方針の下、遺伝子編集技術を用いたHLA型に関わりなく免疫拒絶のリスクの少ない次世代iPS細胞の作製、iPS細胞技術と遺伝子編集技術を組み合わせた次世代がん免疫細胞の作製などの研究活動を進めています。