お知らせ

2021.10.07

裁定請求に関する当社の対応につきまして

当社が権利者に含まれる特許に対し、特許法第93条に基づく公共の利益のための通常実施権の裁定請求が行われましたので、本件に対する当社の対応につきまして、ここにお知らせいたします。

 

  • 裁定請求の概要

本件裁定請求(2021年8月25日付特許庁公報に掲載)は、当社、国立研究開発法人理化学研究所および国立大学法人大阪大学を特許権者とする特許第6518878号(発明の名称:「網膜色素上皮細胞の製造方法」)に関し、株式会社ビジョンケアおよび株式会社VC Cell Therapyが経済産業大臣に対して、特許法第93条に基づく公共の利益のための通常実施権の設定の裁定を求めるものです。

 

  • 裁定請求に対する当社の対応

当社は、本件特許の特許権者として、答弁書を提出するなど本件裁定請求に関して適切な対応をとってまいります。

 

また現在、一部メディア等で本件に関わる情報発信がなされておりますが、当社では本件裁定請求に関する公正な審議手続を尊重する観点から、本件裁定請求に関わる事項についての取材等を通じた情報開示は、当社側からは積極的には行わない方針としています。

 

  • 今後につきまして

当社は、治療法の無い疾患に苦しむ患者さんに対し、iPS細胞を用いた新たな治療法を開発し、世界中の患者さんに治癒と希望を届けることを、企業のミッションに掲げております。当社は、本件裁定請求への誠実かつ適切な対応を行っていくと同時に、iPS細胞由来網膜色素上皮細胞の製造に関する本件特許等の技術を用いて、加齢黄斑変性等の眼疾患に対する新たな治療法の実用化や治験の実施を、共同開発のパートナーである大日本住友製薬株式会社とともに着実に進めてまいります。